愛知県西予市で行われている豚のロディオの件、PEACE単独でも愛知県知事並びに後援企業へ意見を送ったところ、愛知県から回答がきました。(イベントは市が関与して行われるものですが、動物愛護行政は県の所管になります。)動物愛護の観点から、開催の可否を慎重に検討するよう申し入れてくださっているとのことです。
また、西予市議会には、下記の陳情書を正式な書面として作成し、送付いたしました。重く受け止めてくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
2016.07.13 追記 7月4日付けの文書が西予市議会事務局から届き、陳情書は全議員に配布されたとのことでした。大変ありがとうございます。
愛媛県知事からの回答
動物の命に対しては、常に感謝や畏敬の念を抱くとともに、この気持ちを命ある動物の取扱いに反映させることは欠かせないもので、産業動物である豚やイベントであっても、動物愛護の視点からの対応が必要と認識しています。
御提言の「豚のロディオ大会」につきましては、多くの方からも同様の御提言をいただいており、県におきましては、その都度、実行委員会窓口である西予市に対して、産業動物であっても動物愛護の観点を踏まえ、開催の可否を慎重に検討するよう申し入れておりますので、御理解をお願いします。
なお、西予市に意見照会しましたところ、「地域振興のため、今後も継続して夏祭りを開催する予定ですが、豚のロディオに関しては様々な御意見をいただいており、実行委員会で検討してまいります。」とのことでした。
今後とも、県政についてお気づきの点がございましたら、御遠慮なく御意見をお寄せください。
敬具
平成28年4月27日 東 さちこ 様
愛媛県知事 中村 時広
西予市議会への陳情書(本文のみ)
私どもは動物保護団体として、西予市三瓶町「奥地の海のかーにばる」において例年実施されている豚のロディオの廃止を求めます。
この行事では、豚の首に紐をかけ、背中に乗った人間が振り落とされまいとする際に思い切り引っ張るなど、短い時間とはいえ明らかに動物に対する虐待が行われています。これは、国の定める「動物の愛護及び管理に関する法律」の考え方に反するだけではなく、「産業動物の使役等の利用に当たっては、産業動物の安全の保持及び産業動物に対する虐待の防止に努めること。」と定める「産業動物の飼養及び保管に関する基準」(昭和62年10月9日 総理府告示第22号)にも反します。
また、そもそも豚の生産地において、豚が嫌がることをするのが娯楽になっているということ自体が理解しがたく、子どもたちへの教育や畜産振興の観点からも問題があると考えます。「愛媛県動物愛護管理推進計画」 (平成 26年3月改正)においても、「動物取扱業者や産業動物、実験動物等を取扱う事業者には、より重い社会的 な責任があります」とされているところです。そして、愛媛県の動物愛護条例第4条において「市町は、動物の愛護及び管理に関する県の施策に協力するよう努めるものとする。」とされております。
これらのことを勘案し、西予市議会におかれましては、ぜひ本年以降の豚のロディオ廃止のご決定をしていただきたく、ご審議の程よろしくお願い申し上げます。
以上