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空前のカワウソブームに警鐘! TRAFFICが緊急評価報告書を公開

投稿日:2018年10月21日 更新日:

野生生物の国際取引監視を行う「TRAFFIC」が、日本のカワウソブームにともなう密輸急増を受け、生体取引の実態調査に関する報告書を公表しました。

いわゆる「ペット」としてのカワウソの販売の状況や、カワウソカフェの生体の由来、またブームの背景になっているSNS発信を行うカワウソ飼育者たちの飼育のきっかけ等について、子細に調査が行われています。

この報告書を読むと、ブームの源流の一つに「天才!志村どうぶつ園」のコツメカワウソコーナーがあることがわかります。(あの番組にコツメカワウソを提供していたのは、ノア動物プロダクション。すなわち、最近、狭いケージでコツメカワウソがくるくると常同行動する動画が拡散されたインナー・シティ・ズー ノアでした。)

また、動物園からペットショップへのコツメカワウソの流出についても触れられており、PEACEの2016年の調査についても言及をしてくださっています。

TRAFFICは、急激な需要の増大がペット市場での価格高騰を引き起こし、東南アジアでの安価な個体の入手と密輸を刺激している可能性があると警告しています。

そして、規制強化だけではなく、それぞれの関係者がどう行動するべきかについても、提言を行っています。

動物園・水族館業界も「カワウソゥ選挙」でブームを煽っている場合ではなく、絶滅危惧種の保護へ向け真剣に取り組むべきではないでしょうか。

ちなみに、飼育されるカワウソたちの動物福祉についても言及があり、IUCNの専門家グループによると、コツメカワウソの飼育スペースは2頭につき最低でも60平方メートルが必要であり、群れで生活をするため単体で飼育することは避けるように勧めているとのことです。

報告書関連リンク

WWFジャパン記事:
カワウソ可愛い!その声に隠れた現実

報告書本文:
「Otter Alert: 日本に向けたカワウソの違法取引と高まる需要の緊急評価)」

プレスリリース:
空前のカワウソブーム!マスメディアとSNSの情報発信が需要の引き金にTRAFFICが日本のカワウソ取引の緊急評価報告書を公開

TRAFFC(英語版):
Otter Alert: illegal trade and booming demand in Japan

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