5月19日土曜日は、東京海洋大学で開催された「日本クジライルカウォッチング協議会(JWDC)」のシンポジウムへ行ってきました。日本各地のウォッチングの現状や、観察されている野生イルカの行動など、興味深い話を聞くことができました。
イルカと一緒に泳ぐスイムに関しても、主に安全性の側面から「本当はやりたくない」といった現地の声があることも聞くことができ、収穫でした。「イルカやクジラにやさしく! これからも長い付き合いを目指して」というタイトルから受ける印象に比べると少し物足りない感もありましたが、ウォッチングのイルカ・クジラへの影響ということも意識はされているのだなと感じます。
例えば、ドローンによる調査が素晴らしいという話が出たあと、イルカ・クジラへの影響はないのかといった質問が出たり。行動に関しては影響はあるだろうとのことでしたが、いやいや待てよ、イルカ猟や致死的な調査が与える打撃に比べたら影響はどうなの~?と思ってしまったり。とりあえずそのあたりの話題は完全スルーではありました。
IWCのWW(ホエールウォッチング)分科会の議長を1996年から2009年まで務めた東京海洋大学の加藤秀弘名誉教授がお話されましたが、以前、同じく東京海洋大学の別のキャンパスで開かれたイルカ猟に関するイベントで調子よく場を仕切っていたのに比べると、非常に歯切れが悪く、どうしちゃったのかしら?と残念でした。もう少し国際的な動向について、全体像を教えていただきたかったです。
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