動物の輸入と感染症法:動物園の宣伝文句も、どこまで本当かわからない 

先日、合法なげっ歯類の輸入はこれだけしかない!ということをブログでご紹介しました。

このことを取り上げたのは、珍しい種がいろいろ売られているけれども、密輸が推定できるものも結構あるのではないかと思ったからです。

そう思って調べていたのですが、例えば上記のデータではアグーチは、2013年にアザラアグーチが、2011年にウサギアグーチが輸入されたのが最後になっています。しかし、2015年にヨーロッパから入れたと(正式なリリースではなく)Facebook投稿で書いている施設があります。(珍しい動物であり、宣伝になると嫌なので園名は伏せます)

この表現を読むと、このとき(2015年)に、この施設が(間に輸入業者が入っていることはあるかもしれないが)直接ヨーロッパから輸入したように読めます。そして、亜種名までは書かず、アグーチとしか書いていない。電話で最初に問い合わせたときも、調べてもらったうえで、「ただのアグーチ」という回答だったので、亜種名がわからないということは、正規輸入はあり得ないのではないかと厚生労働省にも伝えました。

そうしたところ、副園長が直接説明するからという回答が厚生労働省からあり、再度、園に連絡をしました。

すると、この園にいるアグーチはグリーンアグーチであり(つまりアザラアグーチのことです)、国内の業者から購入したものだとのことでした。ほかの動物も全て亜種名までは書いておらず、アグーチはこの園が2015年に直接ヨーロッパから入れたわけではないとのことで、輸入から2年後に最終的な展示施設に流れ着いただけでした。

動物園の、それっぽい宣伝文句もどこまで信用できるかわからないなー!と感じました。

この園にいるのは、おそらく2013年に正規輸入されたアザラアグーチですが、輸入した業者から直接買ったわけではなく、間に他の業者(もしかしたら複数)が介在しているようでした。もちろん、どこかは言えないとのこと。公立の動物園は取引先は開示してくれますが、私立はそういったことを言わないのはふつうです。

密輸ではありませんでしたが、売買される動物たちの生々流転を感じました。

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