ミナミメダカ

神戸新聞ハウジングセンター加古川会場で生きた高級メダカが来場者にプレゼントされました

神戸新聞ハウジングセンター加古川会場で、「家フェス!高級メダカのグラステリアづくり」と称し、先着50名に生きたメダカの配布が行われました。知ったのが当日遅くであったため、翌日電話にて確認しましたが、本当にプレゼントが行われてしまったそうで、驚愕しました。来場者50名に配布済みとのことです。

チラシを見ると恐ろしく小さい容器(単なるボトル)が飼育容器として提供されています。ハウジングセンター側も、写真の通り小さいということは認めていました。これでは泳ぎ回る広さがないだけでなく、最低限生きるための酸素や水質を維持できるのか疑問です。本来が群れで生きる動物ですから、群泳させるのが普通であって、このような飼育では何のためにメダカを飼うのかもわかりません。生きものはインテリアではありません。

神戸新聞ハウジングセンター加古川会場 折込チラシより 批評のための引用

そもそも生きものを安易に人寄せのために配るようなことはあってはならないことです。お金を出して手に入れたはずの縁日の金魚すら、帰り道で捨てられていることはよくあるのです。

しかも、まるで生きものをインテリアと勘違いさせるかのような小さなガラス容器でよいという誤った飼育方法を来場者に押し付けてしまいまいました。

メダカは野生ではすでに絶滅危惧種ですが(環境省のレッドデータで「絶滅危惧Ⅱ類」)、飼育下での品種改変と売買のブームが過熱しており、それにともなって河川・用水路等への遺棄や、盗難などの事件、品種を偽って販売するなどの詐欺等も起き、話題になっています。流行の犠牲になっている動物を安易にプレゼントで広めたことも罪深いです。

しかも連日の酷暑です。自宅に帰るまでに水温が上がりすぎて死んでしまうのではないかという懸念の声が会に寄せられました。安易な生きもののプレゼントは不適切飼育や、早期の死亡等を引き起こし、かえって子どもの心を傷つける可能性もあります。

今後、こうした企画を行わないよう、運営会社と協賛している神戸新聞社に意見をお願いします。

意見をおk願いします

運営会社ライダースパブリシティへの意見先

この住宅展示場の実際の運営をしている会社です。実際のイベントの企画などを行っているそうです。

問い合わせhttps://www.riders.co.jp/contact/
(メールフォーム)


神戸新聞社への意見先

神戸新聞社は、この住宅展示場に協賛しており、名前が冠されているだけで事業を担当している部署が特にないようですが(もしくは教えないだけかもしれません)、お客様センターで意見は受け付けるとのことです。(メールはありません)

お客さまセンター(紙面全般へのお問い合わせ)
電話番号:078-362-7056
受付時間 月~金(土曜・日曜・祝日・年末年始は除きます) 10:00~17:00

PEACEとして送った意見

以前、移動動物園廃止のお願いをいたしました動物保護団体のPEACEです。
今月11日、神戸新聞ハウジングセンター加古川会場で
「家フェス!高級メダカのグラステリアづくり」と称し、
先着50名に生きたメダカの配布が行われたことを知りました。

魚も認知能力や感情、個性があり、苦痛を感じる存在です。
無料で安易に配布することは、不適切な飼育や早期の死亡を誘発するだけであり、
人集めのために安易に生きものが使われたことに憤りを感じております。

写真を見ると、飼育に適さない異常に小さいサイズの飼育キットが
渡されたようで、貴社がどのようなつもりでこうした企画を催されたのか
理解に苦しみます。

酷暑で気温が異常に高い状況での配布ですから、
「メダカは健全な状態で無事に自宅に着くのでしょうか」
「連れて帰った時には死んでいて、悲しい思いをした子供もいるのではないか」
といった意見が当会に寄せられています。

しかも、現在メダカはブームが過熱気味で、用水路・川への遺棄や
盗難、品種を偽った販売詐欺などの事件が多発しています。
ブームだから安易に手を出してよいかのようなメッセージを発することも
止めていただきたいです。

今後こうした企画を実施することのないよう、厳にお願い申し上げます。

 

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