(続き)動物番組は動物を次々ふやす人々を美化するのも止めるべき

昨日、未だ芸を調教されているチンパンジーの問題についてアップしましたが、日本テレビの「天才!志村どうぶつ園」といえば、白井家のことも話題になっていました。こちらは文春が連続して記事を出しています。

報道以上の情報があるわけではないのでリンクにとどめますが、いわゆる「白井家」は、「白井どうぶつ王国」として第一種動物取扱業の登録を浜松市にしています。現地に人を集めて動物のお世話体験会や馬との撮影会をやっているので、当然展示業では登録しなければなりませんが、「馬・ヤギ・ウサギ」各5匹・10匹・10匹を最大取扱数として、販売でも登録がされています。

報道を見て「おや?」と思って浜松市に問い合わせてみたのは、一番最後の2月の記事になってからです。そもそも半分くらいの土地について権原がないと報道されているのに、業登録はどうなっているのだろうかと思ったからです。

まず浜松市に質問を送りましたが、回答がないのでかなり時間が経ってから電話にて確認したところ、一連の報道で問い合わせが殺到していたとのこと。

業に用いる場所として登録がされている土地かどうか、また、もし登録されているのに土地の権原が記事に書かれている通りないのであれば指導等はどうなっているのかについては、詳細は個人情報に当たるため教えられないとのことでした。(浜松市は、別の業者の件での開示請求でも非開示となってしまい、もともと情報開示度が低いと感じます。)

報道されているような動物の飼育に関連する事項は、指導を行っている様子ではありましたが、テレビ局は、もういい加減、動物をたくさん飼っていることを美化するような番組づくりは止めるべきだと思います。

家族や個人事業主では、当然ですが、飼っている数がふえればふえるほど、1匹に対して割かれる時間やお金などのリソースは減っていきます。

また、動物を多数飼う人々の中には一定数、世話を仕切れないのに動物を集めることを止めることができない「アニマルホーダー」の域に行ってしまう人々がいます。アニマルホーディングは、いわゆる動物収集癖ではありますが、コレクターとは違い、強迫性障害の一種とされ、動物を手放すことができずにゴミ屋敷状態に陥る病的な多頭飼育状態のことを言います。

日本に限らない現象のようですが、明らかにアニマルホーディングの域に達している人々が、かつては、かわいそうな動物をたくさん引き取って飼ってあげている人物として、テレビ・新聞・書籍等で賛美されていたということが、しばしば起きています。

白井家が既にそうだということではなく、誰が将来、動物愛護団体のレスキューの対象になったり、ネグレクトによる動物虐待だとして告発されたりするか、わからないのです。

それなのに、次々に動物を増やすような行為を無責任に美化して番組で取り上げるのは、非常に危険な行為だと私たちの目には映ります。

白井家については、むしろ早めに問題が指摘されてよかったのではないかと思いますが(そして、今後テレビで扱われないことを願いますが)、番組の今後のあり方として、こういった観点でも意見していただければです。

「天才!志村どうぶつ園」がやっと終わる! が、来週またしてもプリンちゃん。日テレに意見を

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