ハニー追悼アクション2025を実施中です。4月1日まで、毎日、水族館のイルカ飼育をめぐる問題について、SNSへ画像と文章を投稿していきますので、皆さまも是非拡散にご協力ください。
さて、本日は、サンクチュアリについての画像を投稿しましたので、それに関係する記事を1つ投稿します。アメリカで水族館がイルカのサンクチュアリを設立したお話です。
水族館がイルカサンクチュアリを設立~飼育イルカのための選択
ボルチモア国民水族館ドルフィン・サンクチュアリ
National Aquarium Dolphin Sanctuary
https://aqua.org/support/dolphin-sanctuary
2016年にアメリカの水族館がイルカのサンクチュアリを設立すると発表しました。メリーランド州ボルチモアにある、ボルチモア国民水族館(もしくはナショナル水族館、National Aquarium)で、現在この水族館にいる6頭のハンドウイルカを海のサンクチュアリ(疑似自然保護区)に送る予定です。
ボルチモアのこの水族館では、すでにイルカショーは行っていません。館内で行われているイルカツアーでも、ふれあいや餌やり体験はありません。2011年にイルカの繁殖もやめています。シャチのドキュメンタリー「ブラックフィッシュ」の影響や、鯨類を娯楽利用しないという流れを受けてのことでした。
この水族館のドルフィン・サンクチュアリは、ベルーガ(シロイルカ)を受け入れたサンクチュアリ「シーライフ・トラスト」、進行中のサンクチュアリ「ホエール・サンクチュアリ・プロジェクト」、保護区の基準を設けるGFAS(Global Federation of Animal Sanctuaries)からの協力を得てサンクチュアリ計画を進めています。
サンクチュアリに行く予定のイルカは、ボルチモア国民水族館にいる6頭のハンドウイルカです。ジェイド、スピリット、ベイリー、チェサピークの4頭のメスと、ボーとフォスターの2頭のオスが優先されますが、他の水族館から保護されたイルカも受け入れ対象です。海での生活に順応できるよう、イルカたちのトレーニングは始まっています。
イルカたちが海のサンクチュアリに移動した後は、手厚いケアと医療を受ながら終生飼育されます。自然の海で保護されながら、ショーや水槽に拘束されない自由で変化に富んだ生活を送ることができます。
サンクチュアリ=海洋保護区をどこに建設するのかはまだ検討中です。候補となるのは気候が穏やかな熱帯または亜熱帯地域の温かい海域で、本来の生息環境に近い海域が選ばれます。
当初、ドルフィン・サンクチュアリは2020年にイルカの受け入れを目標としていました。しかし、新型コロナウィルスのパンデミックにより調査が中断し、2024年に再開しました。また気候変動による嵐や藻の発生により、適切な海域をみつけるのが難しくなっています。新型コロナウィルスや地球温暖化の影響はイルカの幸せの実現にまで影響を及ぼしていました。
一日も早いドルフィン・サンクチュアリの実現が望まれます。海のサンクチュアリでより自然な生活環境にいるイルカたちの行動や生活は、鯨類の研究に大きな貢献をもたらします。そして、自らの水族館のイルカたちをショーや水槽から、海へと解放したボルチモア国民水族館の英断は大きく評価されるでしょう。
National Aquarium staff have been monitoring for changes in …
私たちのコロニーの進化する社会力学
シーライフトラストやホエール・サンクチュアリ・プロジェクトと同様に、イルカの幸福が最優先されるので、ふれあいやショーは行われません。
Three years ago, the aquarium decided it would find a sanctu…
私たちは、野生のイルカを研究する能力を向上させる技術とテクノロジーを開発する協力的な学習環境を育成したいと考えています。
国立の施設ではないので国民と訳しましたが、日本で他の定訳が定まりましたら変更します
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