10月4日、公益財団法人動物環境・福祉協会Evaさんが主催する「改正動物愛護管理法を考えるシンポジウム」が衆議院第一議員会館で開催されました。
第2部パネルディスカッションのときに、展示動物の事例として「めっちゃさわれる動物園」およびその運営母体である「堀井動物園」のアニマルホーダー的な多頭飼育状態について、写真を見せながら話題提供をさせていただきました。
もう少し、このように法改正してほしい!と訴えればよかった……と反省もしているところですが、コメントをくださった杉本彩さんが本当に心からこういった施設で飼われる動物たちを何とかしたいと思っていることが伝わってきて、展示動物についても法改正が進むかもしれない…ととても心強く思いました。
Evaの皆さま、ご来場の皆さま、本当にありがとうございました。
シンポジウムでは、福井県坂井市の400匹過密飼育パピーミル(子犬工場)の告発事例について、日本動物福祉協会や地元の動物愛護福井県連盟から詳細なお話がありました。また、福島県・山形県で短期間に計26匹の犬が捨てられた事例や、広島県のピースワンコジャパンの多頭飼育・未手術問題なども話題提供がありました。
行政サイドからみた数値規制についてのお話
そしてPEACEとして、とても関心を寄せましたのは、京都動物愛護センター相談係長からのお話です。
というのも……当会からも相当苦情を入れさせていただきました京都市内での堀井動物園の移動動物園のケースを中心に数値規制をどうすればよいか、指導をする行政の立場から考えてくださった内容だったからです。
といっても業者の名称は出されていなかったのですが、京都でないところからやってくる移動業者で期間は1カ月、夜間は動物はコンテナに入れ、空調もない、台風時に指導した、業者はこれまでの経験で問題ないと言う…もう明らかに堀井動物園のイオンでの移動動物園のことでした。
指導回数、実に21回だったそうです。(た、大変お手数をおかけしました!)
どういった項目について改正があればよいかというと、実施期間(1カ月は長いのではないか)、運営・保管方法、輸送ストレス、一人当たりできる範囲(動物数・種類の目安)などについてを挙げられていました。
また猫カフェで、繁殖してしまい現在約50頭になっているケースもあるとのことで、ほかの場所でやっていたが苦情でテナントを追い出されたと言っていました。基準としては、臭気、1施設当たり頭数、一人当たり管理可能な頭数などを決めることを提案されていました。
数値等で客観的に評価できる基準というのは、私たちもぜひ取り入れてほしいと要望をしてきましたが、行政サイドからみてこういう数値があれば使いやすいというお話が聞けたことは大変貴重な機会でした。
「倉庫にモノ」状態の飼育をなくしていくために、何とか今後のロビーでも生かしていきたいです。
追記
Evaさんサイトにもイベントの報告が掲載されました。より詳細に内容がわかりますので、ぜひお読みください。