猫虐待の元税理士に執行猶予4年。愛護法改正の声をあげよう!

12月12日、東京地方裁判所第429法廷で、猫虐待・殺傷の元税理士の判決を聞いてきました。

傍聴の抽選には200人以上の人が並んでいました。実は2週間前の公判同様、落ちてしまったのですが、傍聴券を譲ってくださった方がいらっしゃいまして、傍聴をすることができました。本当にありがとうございます。心より御礼申し上げます。

実際に見た被告は、その辺りにいるごく普通の人に見えました。そのことが逆に本当に恐ろしいです。傍聴席は一切見ず、ただ入廷し、そして判決言い渡しも一瞬で終わり、ただまっすぐに退廷して行きました。

結果は既に多くの報道がなされており、「大矢誠容疑者に懲役刑を求める会」の署名サイトからも報告が配信されましたので、皆さま既にご存知かとは思いますが、求刑通り、懲役1年10カ月となったものの、執行猶予が4年間つきました。(判決文はこちら

耳をふさぎたくなるほど信じがたい凄惨な犯罪が行われたにもかかわらず、対象が動物であるがために実刑とならないことに強い憤りを感じます。

しかし一方で、動物愛護法違反としては、これまでにない刑の長さとなったことも事実です。

裁判官は、犯行の残虐性や継続性について繰り返しのべ、動物愛護の精神に反する悪質なものだと断じていました。また、非常に多くの嘆願書が寄せられ、社会的影響が大きかったことにも触れてくださいました。これらのことは、間違いなく量刑に影響したと思います。

一方で、前科なく暮らしていたこと、反省をしており動物愛護団体に贖罪の寄付をしたこと(!!)、弁護人が社会的制裁を受けたと指摘したことなどについても言及があり、執行猶予となってしまいました。

しかしそもそも、軽微な犯罪の場合、初犯では実刑とならないのが普通です。

このような犯罪が軽微なはずがない!と思ってしまいますが、現実には、動物愛護法では動物をみだりに殺したり傷つけたりしたものへの罰則は、懲役が上限2年、罰金が上限200万円でしかありません。

これでは求刑も軽くなり、また実刑もつかないのです。
やはり軽微と判断されないためには、上限は5年くらいが必要。

そこでぜひ皆さま、来年予定されている動物愛護法改正へ向けて力を貸していただけないでしょうか。これまで改正の働きかけをしている3団体連携で上限を5年に引き上げてほしいという要望を関係国会議員にしてきましたが、まだ具体的議論に至っていない感触です。〔追記:2019年の法改正で実現しました!

改正は来年の通常国会で予定されており、2月くらいには議員連盟が骨子をとりまとめ、そこから各党での検討を経て最終的に改正案がつくられていくことになります。動物愛護法はいつも最後に法案が委員会にかかるので、順調に行けば、だいたい5月のゴールデンウィークあけから閉会までの間に成立します。

今、声を上げれば間に合います! ぜひお力を貸してください!

※判決日には、「大矢誠容疑者に懲役刑を求める会」と杉本彩さんの「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」さんとの合同記者会見もあり、聞いてきました。

動物愛護法改正の署名にご協力ください ※締め切りました

※既に締め切りました。10万筆のご協力をいただきました! 御礼&報告ページはこちら
PEACE、JAVA、ARCの3団体で動物愛護法改正を求める国会請願署名を集めています。締切は1月15日となっています。ぜひご協力ください!

⇒動物愛護法改正を求める国会請願署名のページへ

国会議員に要望のお手紙を

下記の議員連盟で動物愛護法改正の検討を行っています。所属する国会議員に、動物虐待罪の厳罰化について要望のお手紙を送ってください。要望書のようにちゃんと書いてもいいですし、普通のメールのようなお手紙でも十分OKです。

○○議員連盟会長
衆(or参)議院議員 △△△△様

のような書き出しで書けばOKです。(役職や衆参は適宜書き換えてください)

※攻撃的にならないように丁寧にお願いしましょう!
※匿名やハンドルではなく、名前は書いて送りましょう。

犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟

会長 尾辻秀久参議院議員(自民党)
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院会館515号室

事務局長 福島みずほ参議院議員(社民党)
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館1111号室

犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟動物愛護法改正ワーキングチーム
座長 牧原秀樹 衆議院議員(自民党)
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館1116号室

副座長 泉健太 衆議院議員(希望の党)
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館817号室

副座長 生方幸夫 衆議院議員(立憲民主党)
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館906号室

事務局長 福島みずほ(社民党)※議連事務局長と兼務

事務局次長 高井崇志 衆議院議員(立憲民主党)
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館416号室

そのほか、各党から以下のメンバーが入っています。

田中英之 衆議院議員(自民党)
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館604号室
浮島とも子 衆議院議員(公明党)
〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2 衆議院第二議員会館820号室
中野洋昌 衆議院議員(公明党)
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館722号室
小宮山泰子 衆議院議員(希望の党)
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1 衆議院第一議員会館607号室
藤田幸久 参議院議員(民進党)
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1参議院議員会館914号室
下地幹郎 衆議院議員(維新の会)
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1衆議院第一議員会館309号室
武田良介 衆議院議員(共産党)
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1 参議院議員会館408号室

自民党どうぶつ愛護議員連盟
会長 鴨下一郎 衆議院議員
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1衆議院第一議員会館1023号室

幹事長 山際太志郎 衆議院議員
〒100-8981 東京都千代田区永田町2-2-1衆議院第一議員会館613号室

事務局長 三原じゅん子 参議院議員
〒100-8962 東京都千代田区永田町2-1-1参議院議員会館823号室

地元の国会議員にも意見を

議員立法は、成立させるために全会派の合意が必要ですので、各党にも根回しが行われます。いわば全員合意で成立するのが議員立法です。各党内で機運が盛り上がり、意見統一がスムーズになされるよう、ぜひ地元選出の国会議員にも動物虐待罪の厳罰化を求める意見を送ってください。

お住まいの都道府県名から検索できます↓

※地元からの意見であることがわかるよう、お住まいの場所は書いたほうがよいです。国会議員に対しては、とにかく地元の意見が強いです。

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