爬虫類倶楽部

有名爬虫類ショップ店長ら、奄美大島での密猟や動物愛護法違反(特定動物)で逮捕

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爬虫類等の販売では超・有名店の「爬虫類倶楽部(通称ハチクラ)」中野店の店長と、カエルの図鑑まで出しているフリーライター奥山風太郎(ペンネーム。本名も報道されていますが)の2名が逮捕されました。大事件です。警視庁生きもの係の快進撃が続きます。

奄美大島で捕獲した国内希少野生動植物種や国の天然記念物などを含む70匹を持ち出そうとして去年7月に空港で見つかっていたそうで、FNNによると店は去年12月、家宅捜索も受けていたようです。

もちろん、裁判で有罪が確定するまでは推定無罪ですが、爬虫類などの販売では非常に知られた店(の店長)が裏では(やっぱり)こんなことをしていたというのは、「業界の体質推して知るべし(わかってはいたことだが)」の思いを強くするばかりです。

店長個人の罪となっているようですが、爬虫類等の飼育を広めてきた店として、説明は求められるのではないでしょうか。

奥山風太郎も、山と渓谷社の図鑑「日本のカエル」まで執筆しているようなライター。本来なら希少種の保全を訴えなければいけない立場でしょうに、結局は利用・搾取側の人間が重宝されている現実があります。

今回、罪状が多すぎなのですが、整理すると以下の28匹が逮捕容疑に係るものです。(警視庁リリースよりまとめ)

種と匹数          何に違反していたか
オットンガエル2匹     種の保存法(捕獲等の禁止)、鹿児島県文化財保護条例(現状変更等の制限)
アマミイシカワガエル2匹  種の保存法(捕獲等の禁止)、鹿児島県文化財保護条例(現状変更等の制限)
ムラサキオカヤドカリ5匹  文化財保護法(現状変更等の制限)
トカラハブ9匹       動物愛護法(特定動物の飼養・保管許可)
アマミハナサキガエル10匹 鹿児島県文化財保護条例(現状変更等の制限)、宇検村希少野生動植物保護条例(捕獲等の禁止)

本来、生息地で自由に生きるべき野生動物たちが、人間に拉致されて小さな水槽暮らしになること自体が悲劇です。可愛いから、きれいだから、珍しいからで野生動物を自分のものにするのは身勝手だと社会全体がもっと気が付いてほしいです。

エキゾチック業界がやっていることは略奪です。

動物愛護法関連は?

第一種動物取扱業の登録については、有限会社ティー・アール・シーの代表取締役が申請者であり、逮捕された店長は動物取扱責任者に過ぎません。(報道も、会社員)

しかし、動物取扱責任者も業登録と同じで、動物愛護法その他所定の法律の違反で罰金以上の刑に処せられれば、不適格となります。また、万が一身柄拘束が長引けば、常勤という要件を満たせなくなるのでは?とも思います。(2年前の情報では、中野店には取扱責任者は2人いるのですが、現状どうなのか未確認)

今回、特定動物であるトカラハブを9匹も島から連れ出そうとしていましたが、店で売るつもりだったのか。非常に気になるところです。また無許可でキャリーに入れて飛行機で飛ぼうとしていたわけですから、恐ろしい限りです。

他は両生類などですが、やはり最低限、両生類は第一種動物取扱業の対象にするべきではないかと改めて思いました。密猟・密輸して売る人がきちんと台帳に載せたり、売るときに署名をもらったりするとも思えませんが、あまりにイージーに売られすぎています。


追記

2019年4月15日追記:
追加情報を別ページにまとめました。

2019年7月30日追記:
沖縄県へ送ったパブリックコメント意見で、この事件について触れました。

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