総合ディスカウントストア「ミスターマックス」の生体販売廃止はエキゾチックアニマルも含まれます

株式会社ミスターマックスホールディングスによるニュースリリース

ペット生体の展示販売終了に関するお知らせ  当社グループの株式会社ミスターマックスは、同社が運営する総合ディスカウントストア MrMaxのペットショップを通じて行っております生体の展示販売を、下記のとおり終了することとしましたので、お知らせいたします。 記 1.販売終了の目的  ミスターマックスは、展示販売している生体の健康的な環境を維持・改善するため、 これまでもケージの大きさや運動できるスペースの確保など、店内の環境整備に取り組んできました。  このたび、2021年12月に当社グループが策定したサステナビリティ基本方針に基づき、2025年をめどに、犬猫、小動物を含むすべての生体の展示販売を終了し、今後は、人とペットがより豊かな生活を送るためのペット用品やサービスの充実を図ってまいります。 2.展示販売終了の予定時期  2025年12月末

今年5月31日、総合ディスカウントストアの「ミスターマックス」が動物の生体販売廃止を決定したことを公表しました。犬と猫だけではなく、小動物を含めたすべての動物の生体販売が終了します。

一部の店舗では、犬・猫・ウサギなど定番の小動物だけではなく、ナマケモノやミーアキャット、コモンマーモセット、ケープハイラックスなど、本来人が飼育するべきではないエキゾチックアニマルも多数販売されており、展示方法などに問題もありましたので、この画期的な決定を歓迎します。

販売終了時期は2025年12月末とのことなので、まだ先なのは残念ですが、順次取り扱いを縮小していってほしいと願っています。

また、動物の生体を扱う他のホームセンターにも、この方針が広がることを願っています。

ミスターマックスの店舗で売られていたエキゾチックアニマルたち

ある店舗には、今年1月時点で、結局1年売れておらず、狭いスペースにずっと入れっぱなしになっているフタユビナマケモノがいました。

現地を見た方によると、うずくまって震えている様子が、他の施設と比べて通常の状態ではないように感じたとのこと。

レポートより
寝てはおらず起きているようで、呼吸が荒いのか震えているのか、なにか頭周辺が小刻みに揺れている(震えている?)ような状態でした。指が一瞬動くことと、チラッとこちら側を気にするように見る仕草もありました。

止まり木は角材になっているので、ぶらさがりにくいのではないか?ということも神奈川県動物愛護センターにも伝えたそうですが、立入り時にはぶらさがっていたといって、指導もなかったとのこと。

他のナマケモノの飼育施設では、温度湿度をかなり上げて管理していますが、ここでは犬のショーウィンドウと並びでつながっているので、犬に影響のない範囲ということで抑え気味にされています。営業時間はAM10時〜PM8時までで、朝から晩まで展示されっぱなし。カーテンなどで光を遮る設備もありません。長時間眠る動物ですが、安静な眠りの環境を確保できていないはずです。店舗側は、特に時間を決めて照明の調節はできないとセンターに説明したそうです。結局、センターは業者の言うなりで、実効性のある指導はできません。

隠れられるスペースなどをつくるべきと店側に意見したそうですが、これについても改善されていませんでした。その他のエキゾチックアニマルも、本来の生態ににかなった展示ができるはずもなく、小さなペット用ケージに詰め込まれています。

ほかには、イングリッシュアンゴラウサギとデグー、その他2、3の動物の出生地の欄が空欄で、コンチネンタルウサギの出生地も「国産」 となっていて生産地(繁殖業者)が書かれていませんでした。イングリッシュアンゴラウサギは、ケージが狭いと思ったので電話して店長に伝えたが、やはり変わっていないようだったとのこと。

 

エキゾチックアニマルコーナーは、真横が仔犬仔猫の販売コーナーで、人間の幼い子どもの大声がしょっちゅう響いているような場所です。

仔犬仔猫の展示販売や流通については、問題点がさまざま指摘されてきて、さらに数値規制ができたことで、いよいよ日本でも廃止する事例が増えてきていますが、他の小動物やエキゾチックアニマルについても廃止の対象としてくれたことに感謝します。

そもそも、ケープハイラックスは南アフリカ産表示、フタユビナマケモノはガイアナ産表示。野生捕獲の動物を売っておいてサスティナビリティを掲げることはできないでしょう。ガイアナは動物を出すことについてとても緩い、南米の輸出窓口のような国として知られています。ミーアキャットは出生地がタイとなっていたそうですが、この国も世界中から動物を集め、合法・違法問わず動物を送り出す拠点になっている国です。

企業は、サスティナビリティやSDGsの理念に共感するのであれば、エキゾチックアニマルの販売や展示に手を出してはいけません。ミスターマックスの決定が、小売業界の標準となることを願います。


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